宝塚市で増えている点検商法の被害…よくある事例と防止策

「ご自宅の屋根、浮いてるの見えたんですけど点検しましょうか?」
「このままだと雨漏りしますよ!」「今すぐ直さないと危ないです!」
最近、宝塚市内でこうした“点検商法”と呼ばれる訪問業者によるトラブルが増えています。
「無料で点検します」と言われて屋根に上がらせた結果、不必要な工事を契約させられたり、わざと壊されて修理を迫られるといった被害が後を絶ちません。
この記事では、宝塚市で実際に寄せられている点検商法の手口と事例、そして被害を未然に防ぐための具体策を、地元密着の視点からわかりやすく解説します。
点検商法とは?よくある手口と流れ

点検商法とは、住宅の点検を装って訪問し、住人の不安をあおって高額な工事を契約させる詐欺的商法です。
特に屋根や外壁など、住人が確認しづらい箇所を狙ってくるのが特徴です。
🏠 ステップ① 「無料点検です」と突然訪問
「近くで工事をしていて気になったのですが…」
「地域の点検キャンペーン中です」
などと声をかけてきて、まずは無料で点検しますと誘ってきます。
この時点では親切そうに見えますが、この“無料”がトラブルの入口です。
🧗 ステップ② 屋根や床下など見えない場所に勝手に上がる
住人の了承を得て屋根や床下に入り、住人には見えない場所で作業を行います。
一度屋根に上がらせてしまうと、写真や動画で「ここが危険です」と見せられ、本当に壊れているのかの判断が困難になります。
⚠️ ステップ③ 存在しない不具合を指摘して不安をあおる
「瓦が割れている」「屋根がめくれている」「シロアリが出ている」など、実際には存在しない・軽微な劣化を大げさに説明してくるのが典型です。
特に以下のような言葉に要注意です。
- 「このままだと雨漏りが起きます」
- 「今のうちに直さないと家が傾きます」
- 「すでに水が入っている状態です」
こうした表現で、住人の不安をあおって冷静な判断をさせない状況をつくります。
💰 ステップ④ 「今すぐ工事しないと危険」と即日契約を迫る
恐怖心を煽った後、「今日中に契約すれば安くなります」「今ならキャンペーン中です」と言って、即日の契約を強くすすめてきます。
- 工事費が数十万円〜100万円以上
- 契約書の説明が雑で、工事内容が曖昧
- クレジット契約やローンを組ませるケースも
ここまでの流れで住人が断りづらくなってしまい、冷静さを失ってサインしてしまう事例が非常に多いです。
🛠️ ステップ⑤ 工事は手抜き・杜撰、もしくは施工されない
契約後に工事が始まっても、以下のような問題が発生することがあります。
- 適切な施工がされていない(応急処置レベル)
- 工事が雑で、数ヶ月で再発
- 実際には工事をせず、請求だけされる
結果として、「高額なお金を払ったのに雨漏りが直らない」「さらに別の修理が必要」といった二重三重の被害を受けてしまうことになります。
宝塚市で実際にあった点検商法の被害事例

【事例①】中山台の一戸建てで「屋根が浮いてる」と突然訪問
60代のご夫婦が住む築25年の住宅に、作業服を着た男性が突然訪問。
「近くの現場から見たら、屋根がめくれてるのが見えたんです」と言い、無料点検を申し出。
了承するとその場で屋根に上がり、
「瓦が割れてます。このままだと雨漏りします。今日なら割引できるので今すぐ工事しましょう」
と高圧的に契約を迫られた。
⇒ ご主人が不審に思い、別の業者に相談したところ、実際には問題なし。被害未遂で済んだ。
【事例②】山手台で「シロアリがいる」と床下から脅し文句
「地域一斉点検中」と偽って訪問。
床下に入り、写真を見せながら「柱が食われてる」「放っておくと家が傾く」と強調。
即日契約を結ばせようとしたが、近所で同様の被害を聞いていた住人がキャンセルし、後日調査でシロアリは確認されず。
点検商法が狙う「宝塚市の住宅事情」とは?

宝塚市は兵庫県内でも閑静な住宅地が多く、高齢者世帯・築年数が経過した戸建て住宅が集中しているエリアです。
● 中山台・すみれガ丘などの高台住宅地
高台に位置するこれらのエリアでは、風あたりが強いため「強風で屋根が浮いてますよ」と指摘されやすい傾向があります。
実際には問題がなくても、「高所だから住人が確認できないだろう」と見越して、屋根の老朽化をでっち上げられるケースも報告されています。
● 南口・仁川周辺などの閑静な住宅街
このあたりは、子どもが独立して高齢のご夫婦だけが住んでいる住宅が多い地域です。
「ご主人が不在のときを狙って」「一人暮らしの高齢者をターゲットにして」訪問するケースが増えており、営業トークに押されて断れず契約してしまう被害も出ています。
● 築20年以上の瓦屋根住宅
宝塚市内には昭和・平成初期に建てられた和瓦屋根の住宅が今も多く残っています。
これらの屋根は「割れ」「ズレ」「めくれ」などを指摘されやすく、劣化の判断が難しい点を逆手にとって、虚偽の破損報告をされるケースが確認されています。
点検商法にだまされやすいパターンとは?

点検商法は、特定の心理状態や生活状況にある人をターゲットにしてきます。
「私は大丈夫」と思っていても、誰もが油断すれば巻き込まれる可能性があるのがこの手口の怖さです。
以下のような状況に心当たりがある方は、特に注意が必要です。
● 高齢の方が一人で在宅している
高齢者の一人暮らしや、ご夫婦どちらかだけが在宅している時間帯は、業者にとって強引な営業をかけやすいタイミングです。
「ご主人は今いらっしゃらないんですか?」という探りから始まり、断りにくい雰囲気を作って契約を迫ってきます。
● 築20年以上で屋根の状態を確認したことがない
長年メンテナンスしていない家は、「もしかしてどこか悪いのかも…」という不安を抱きやすいもの。
そこに「屋根がめくれてますよ」「瓦が割れてます」と言われると、つい信じてしまい、確認せずに話を進めてしまうことが多くなります。
● 「屋根に問題あるかも」と以前から不安を感じていた
過去に雨漏りの経験がある方や、近所で屋根工事が行われているのを見て「うちもそろそろかな…」と感じていた方は、業者の言葉が心に刺さりやすくなっています。
不安を利用され、「今直さないともっと悪化しますよ」と煽られてしまうリスクが高まります。
● 「無料」という言葉に安心してしまう
「無料点検」「無料調査」と言われると、ついハードルが下がってしまうのが人間心理です。
ですが、実際には無料点検を口実に屋根へ上がり、わざと壊したり、ありもしない不具合を見せたりするケースも報告されています。
● 業者に強く言われると断りきれない性格
「相手が専門家に見えると自信がなくなる」「押しが強い人には流されてしまう」
こうしたタイプの方は、その場で即決を迫られる営業手法に屈しやすい傾向があります。
特に一人で応対していると、「とにかく帰ってほしいから」と契約してしまうケースも少なくありません。
点検商法を未然に防ぐ6つの対策法

✅ 1. 知らない訪問業者は屋根や床下に入れない
どれだけ丁寧そうに見えても、身分証を確認しないまま屋根や床下に入らせてはいけません。
一度上がらせると、「壊されたのか自然に壊れていたのか」の判断がつかなくなるからです。
✅ 2. その場で契約・支払いは絶対NG
「今日なら安くなります」「今決めないと危険です」と言われても、一度持ち帰って冷静に判断しましょう。
※クーリングオフ制度が使えるケースもありますが、サインしてしまうとトラブルのもとになります。
✅ 3. 家族・近隣と相談する
一人で判断せず、家族や信頼できる近所の方に相談することが有効なブレーキになります。
高齢の方には、あらかじめ「こういう業者が来るかも」と伝えておくのも効果的です。
✅ 4. 地元の工事店に点検・診断を依頼する
本当に心配なら、宝塚市内の実績ある工事会社に正式な点検を依頼しましょう。
写真付き報告書や保険相談ができる会社であれば、必要な修理かどうかを客観的に判断できます。
✅ 5. 断りづらい場合は「工事は親族に任せてます」でOK
高圧的な業者には「親戚が建築会社なので」と伝えるだけで、退散させることができます。
無理に会話を続けず、すぐインターホン越しで対応を終了しましょう。
✅ 6. 不安がある場合はすぐに消費生活センターへ相談
点検商法は国民生活センターでも問題視されており、相談件数が年々増加しています。
宝塚市の消費生活センター(電話:0797-81-0999)に連絡すれば、専門相談員が対応してくれます。
よくある質問(FAQ)
Q1. 「無料点検です」と来た業者は全部怪しいの?
→ すべてが悪徳業者ではありませんが、訪問営業での無料点検は警戒すべきです。事前に予約や紹介のない業者は特に注意しましょう。
Q2. 屋根の状態が本当に悪い可能性もあるのでは?
→ もちろんあります。そのためにも第三者的な視点で確認できる地元の工事業者に診断を依頼するのが安心です。
Q3. 高齢の親が騙されないか心配です…
→ 家族で「訪問業者はすぐ断って」と事前に話しておくことが大切です。見守り支援サービスや地域の見守り協定制度も活用できます。
まとめ|「無料点検」にだまされないために、信頼できる窓口を
点検商法の被害は、誰でも被害者になる可能性がある身近なトラブルです。
だからこそ、以下の3点を心がけましょう。
- ✅ 突然の訪問営業は「まずは断る」が鉄則
- ✅ 不安なら、必ず第三者(家族・地元業者)に相談する
- ✅ 事前に信頼できる相談先を決めておく
宝塚市内でも、地元に根付いた屋根・外壁の専門業者が多数存在します。必要な点検・修理は、地域密着型の安心できる会社に任せるのが一番の防衛策です。
専門家コメント|株式会社マックスリフォーム 代表取締役 杉本 匡志

私たちのもとにも、「訪問業者に屋根が壊れていると言われたけど本当ですか?」という問い合わせが多く寄せられています。
実際に点検してみるとまったく問題がないケースがほとんどです。
地元の信頼できる会社であれば、必要な修理だけを適正価格で提案できますので、訪問業者ではなく、まずは無料点検をご利用ください。
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