宝塚市でコロニアル屋根を直すには?修理方法別の費用と選び方のコツ

色褪せて黒ずみの目立つコロニアル屋根

「屋根材が浮いて見える気がする…」
「塗装が剥げてきて色がまだらに…」
「近所で屋根カバー工法をやっていたけど、うちもそろそろ?」

こうしたご相談が、宝塚市内の住宅街、特に中山台・すみれガ丘・安倉北・光明町などの築20年以上の住宅から急増しています。

多くのお宅に使われているスレート系の屋根材(コロニアル屋根)は、経年劣化により雨漏りやひび割れが起きやすく、定期的なメンテナンスや修理が不可欠です。

この記事では、コロニアル屋根とは何か?どんな修理方法があるのか?その費用相場と選び方のポイントを、宝塚市の気候・住宅事情を踏まえて解説します。

目次

コロニアルとは化粧スレート屋根材の代表的な商品名

「コロニアル」とは、化粧スレート屋根材の代表的な商品名で、旧クボタ松下電工(現・ケイミュー株式会社)が販売していた屋根材です。

国内では広く普及しており、現在でも「スレート屋根」=「コロニアル屋根」と認識されることが多くあります。

薄型で軽量

  • 厚さは約5mmと非常に薄く、軽量なので建物への負担が少ないのが特徴です。
  • 地震時の揺れを軽減できるため、耐震性に優れた屋根材として人気があります。

コストパフォーマンスが高い

  • 他の屋根材と比べて材料費・施工費が安価で、初期コストを抑えたい住宅に最適です。
  • 新築の建売住宅などでも多く採用されてきました。

見た目がスマートで洋風住宅にマッチ

  • フラットな形状とシンプルな見た目が特徴で、モダン住宅や洋風の外観にもよく合います。
  • カラーバリエーションも豊富で、外壁との色合わせもしやすいのがメリットです。

コロニアル屋根のメンテナンスサイクルと注意点

塗装・補修の目安は10年〜15年

  • コロニアル屋根は表面の塗装で防水性を保っているため、定期的な再塗装が必須です。
  • 約10年ごとに塗装、劣化が進めば補修・葺き替えが必要になる場合もあります。

劣化により割れ・反りが起きやすい

  • 経年劣化により、ヒビ・欠け・反りなどが見られるケースが多く、放置すると雨漏りの原因になります。

アスベスト含有の可能性がある製品も

  • 2004年以前に製造されたコロニアル製品にはアスベストが含まれている可能性があります。
  • 修理や撤去には専門知識と処理体制が必要で、対応できる業者を選ぶことが大切です。

宝塚市でよく見られるコロニアル屋根の劣化症状とは?

割れ落ちたコロニアルの破片

宝塚市は阪神間のなかでも降雨量が比較的多く、山沿いのエリアでは湿気や風害の影響も受けやすい地域です。

以下のような症状が見られる場合、コロニアル屋根のメンテナンスを検討する必要があります。

🔸 表面塗装の色あせ・チョーキング

手で触ると白い粉が付く現象。防水性が落ちており、雨水がしみ込みやすい状態です。

🔸 ひび割れ・欠け・反り

スレート材自体が劣化し、一部が破損・反り返ることで雨漏りリスクが高まります。

🔸 苔・藻の発生

北面や日陰部分に多く見られ、水分を含み続けることで屋根材の寿命を縮める原因になります。

🔸 釘抜け・棟板金の浮き

屋根材を固定する釘が経年で浮き、風で板金が飛ばされる事故の原因にも。


コロニアル屋根の修理方法①|塗装メンテナンス(再塗装)

屋根塗装

■ どんなときに選ぶ?

  • 表面の色あせや軽度の劣化が見られる
  • 屋根材に割れや欠けがない
  • 築10〜15年程度で、下地に問題がない場合

■ 費用相場

項目内容費用目安(税込)
高圧洗浄・下地処理汚れ・コケの除去2万〜5万円
下塗り+中塗り+上塗りシリコン塗料の場合40万〜70万円
遮熱・フッ素塗料耐久性グレードアップ+5〜15万円程度

※建坪30〜35坪の一般的な住宅を想定

■ メリット・デメリット

メリットデメリット
比較的低コストで施工可能屋根材自体の傷みが進んでいる場合には不向き
カラー選択が自由・見た目がきれいに下地や割れがあると再塗装だけではカバーできない

コロニアル屋根の修理方法②|部分差し替え(ひび割れや破損部だけ補修)

コロニアル差し替え

■ どんなときに選ぶ?

  • 屋根材の一部が割れている
  • 雨漏りの原因箇所が限定されている
  • 緊急対応や応急処置として

■ 費用相場

項目内容費用目安(税込)
コロニアル1枚の差し替え部分施工(1〜3枚)5,000〜1.5万円/枚程度
周辺の簡易防水処理コーキングなど数千円〜1万円程度追加

■ 注意点

コロニアル屋根はメーカーごとに色・形状が異なり、現在は同じ製品が廃盤となっているケースも多く、色味が合わないことがあります。

また、破損の裏に広範囲の劣化が潜んでいることもあるため、補修の前にしっかりと点検が必要です。


コロニアル屋根の修理方法③|屋根カバー工法(重ね葺き)

アスファルトルーフィング

■ どんなときに選ぶ?

  • 屋根全体の劣化が進行している
  • 雨漏りが複数箇所で発生している
  • 下地がまだ健全で、葺き替えよりコストを抑えたい

■ 工法と使用材料

  • 既存のコロニアル屋根の上に防水シート+新しい屋根材(金属製など)を重ねて施工
  • 代表的な素材:ガルバリウム鋼板・横葺き金属屋根

■ 費用相場

項目内容費用目安(税込)
屋根カバー工事一式30坪住宅・金属屋根の場合90万〜150万円前後

■ メリット・デメリット

メリットデメリット
撤去費用がかからず工期が短い下地が傷んでいると施工できない
防水性・断熱性が向上屋根が重くなるため耐震性に配慮が必要な場合あり

コロニアル屋根の修理方法④|葺き替え(屋根材+下地をすべて交換)

屋根葺き替え

■ どんなときに選ぶ?

  • 下地(野地板や防水シート)まで傷んでいる
  • 長期的に安心したい方
  • 耐震性・断熱性を含めて屋根全体を刷新したい方

■ 費用相場

項目内容費用目安(税込)
既存屋根材撤去+新規葺き替え30坪住宅・ガルバ使用130万〜200万円以上

※素材(ガルバ・瓦・ジンカリウムなど)によって変動あり


コロニアル屋根の修理方法|劣化状況に応じた選択が重要

部分的に剥がれたコロニアル屋根

1. 部分補修(コーキング・差し替え)

  • 対象:ヒビや割れが1〜2枚など軽度なケース
  • コーキング材でヒビを埋める、または破損したスレートを1枚単位で差し替える方法。
  • 応急処置的な対応となるが、費用を抑えて当面の雨漏りを防ぎたい方に向く

2. 塗装(再塗装)

  • 対象:全体的に色あせ・撥水性の低下がある場合
  • 高圧洗浄+下塗り・中塗り・上塗りの工程で、防水性と美観を回復させる。
  • 施工目安は築10年〜15年で、メンテナンスとして最も一般的

3. カバー工法(重ね葺き)

  • 対象:塗装では対処できない中程度以上の劣化
  • 既存の屋根材を撤去せず、その上から金属屋根(例:ガルバリウム鋼板)を重ねて施工。
  • 廃材処理が不要で、工期短縮&コストを抑えた本格補修が可能。

4. 葺き替え工事

  • 対象:下地が腐食している/アスベスト含有品を除去したい
  • 既存のコロニアルをすべて撤去し、新しい屋根材に張り替える工法。
  • 費用は最も高額だが、耐久性と安全性を根本から見直したい方に最適

コロニアル屋根に関するよくある質問(FAQ)

Q1. コロニアル屋根の修理に火災保険は使えますか?

A. 台風・雹・突風など自然災害による破損であれば、火災保険が適用される可能性があります。事前に保険会社と確認し、写真付きの被害報告書や見積書を提出できる業者に依頼しましょう。

Q2. コロニアル屋根のアスベスト含有はどう調べるの?

A. 製造年で概ね判断できます。2004年以前に施工された屋根はアスベスト含有の可能性があるため、専門業者による調査や型番の確認が必要です。

Q3. 屋根の塗装とカバー工法の違いをどう判断すれば?

A. 下地がしっかりしているなら塗装可、傷んでいる・雨漏りしているならカバー工法以上が必要です。現地調査で「野地板の劣化」や「湿気のこもり」を確認してもらいましょう。

Q4. 修理後はどのくらいもつの?

A. 塗装は7〜10年程度、カバー工法は20〜30年の耐用年数が期待されます。使用する塗料や金属屋根材によっても違いがあるため、仕様書をチェックしましょう。

Q5. コロニアル屋根の塗料はどんな種類がある?

A. アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などがあります。予算と耐久性のバランスを考え、シリコンまたはフッ素が一般的におすすめです。

Q6. 雨漏りしていないのに修理すべき?

A. 雨漏りしていなくても、色あせ・コケ・割れがある場合は防水性が落ちている証拠です。早めに対処することで費用や被害の拡大を防げます

Q7. 足場代ってどれくらいかかるの?

A. 一般的な戸建てで15万円前後が目安です。屋根・外壁・樋などを一緒に工事すれば、足場代を1回で済ませることができて経済的です。

Q8. 雨の日でも工事はできますか?

A. 屋根工事は原則、晴天時に行うのが安全です。雨天の場合は延期されますが、事前に工期の調整や連絡体制が整っている業者かどうかが重要です。

Q9. 訪問業者に「すぐ修理しないと危険」と言われたら?

A. 即決は避けてください。信頼できる業者にセカンドオピニオンを取りましょう。「無料点検=親切」と思わず、写真付きで説明してくれるかを確認しましょう。

Q10. コロニアル屋根の撤去には特別な許可が必要?

A. アスベストを含む場合は、産業廃棄物として処理が必要で、専門の許可業者が対応します。一般住宅での許可申請は不要ですが、安全対策が適切かどうかは確認を。


まとめ|宝塚市でコロニアル屋根の修理を検討するなら

  • 🏠 まずは屋根の状態を知ることが第一歩
  • 💡 劣化具合により「塗装・差し替え・カバー・葺き替え」から最適な方法を選択
  • 💬 火災保険・補助金の活用も視野に入れて
  • 🔍 信頼できる地元業者に相談し、複数の提案を比較するのが安心

専門家コメント|株式会社マックスリフォーム 代表取締役 杉本 匡志

杉本匡志

コロニアル屋根は、見た目にはまだ使えそうでも、内部に雨水が浸透しているケースが非常に多いです。

宝塚市では高台住宅や強風地域も多いため、屋根点検の定期実施が特に重要です。

当社では、写真付きの無料点検と、状態に応じた最適な修理提案を行っていますので、ぜひお気軽にご相談ください!

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